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ラクガキブログ『差別を減らすのは、輪廻転成思想?』

 

人種差別をはじめとして、

貧富・男女・身体…

この世は様々な差別がはびこっている。

 

自分と同じ人間はこの世に一人として存在しない。

その中で、その相違に漬け込み

差別をして、見下したり、

また逆にコンプレックスを感じたりする。

 

でも、その解決策とは、

本当に問題に対して主張をすることでしか

解決しないのだろうか?

 

たまたま、海外に住んでる日系人の人が、

黒人は立ち上がったから、

黒人差別がタブーになってる。

でも、アジア人は立ち上がらないから、

差別がはびこってると…

言っていた。

 

確かに、立ち上がることは重要だけど…

本当にそれが一番の解決策かはわからない。

人との相違は人種だけではない。

セクシャリティや、病気、地域、種族団体、才能、

人生のいい時期、悪い時期…

上げていけばキリがない。

そのたびに、毎回毎回立ち上がらなければいけないのか?

毎日生きてくだけでも大変なのに。

 

この問題は、

まさしく想像力の欠如でしかない。

教育も関係してるし、宗教観も関係している。

 

その認識の欠如の中に、

人を見下したい。

見下すことで、救われる。

自分の劣等感を緩和させ、

ほんの刹那、優越感に浸れる。

それは、

ただただ、虚しい行為である。

常に、見下し、揚げ足をとる相手を探して生きることになる。

 

そういうことで

相手がどういうふうに感じるか…

自分自身やパートナーや家族が差別されないと

その愚かさがわからないのか。

実際は、そうだろう…。

 

自分の種族が優勢である。

自分の宗教が唯一正しい。

一神教のように、他の神は認めない。

マルクス主義のように、現実世界にしか意味をなさない。

生きてる間に何をしようと、あの世なんて存在しない。

そういうルールの中に生きれば、

自分の枠に合わないものを簡単に差別していってしまうだろう。

 

僕の中では、

輪廻転成という概念は、

この問題の突破口だと思う。

 

自分は、アジア人・白人・黒人の過去世があるかもしれない。

来世は、どの人種になるかわからない。

どの文化を体験するかわからない。

どんな身体に生まれてくるかわからない。

 

全ての人が、

それぞれで悩み苦しんでいる。

身体的にも、経済的にも、家族や社会のことでも、

様々な問題があり、

それを自分は体験してきたかもしれないし、

これから体験するかもしれない。

 

そう思えれば、

想像力の範囲が広がるのではないだろうか。

人のことが我が事のように感じるのではないだろうか。

全ての人間の経験は、全て自分の経験になると…

いい意味で、

「怖れる」ことができるのではないだろうか。

いい意味で、

自分の全ての行動や発言や思想に対して

敏感になれるのではないだろうか。

 

そして、

カルマの概念…

人を騙せば、騙される。

殺せば、殺される。

差別をすれば、差別される。

そのルールは、

一つの人生を通してでなく、

長い長い輪廻転成の中で清算されていく。

 

そう教えられたら、

そのペナルティをわざわざ犯そうと思うだろうか。

 

日本の道徳の授業で、

何を教えてるか…

シンプルに突き詰めると、

自分が嫌なことは、人にはしない…ということだ。

 

この考えは、

輪廻転成やカルマのような発想と

深く深く結びついていると思う。

 

そして、例外もたくさんあるが…

どこか輪廻転成が国の文化に取り入れられている地域は、

全体的に、その他の文化より、

寛容な人が多い気がする。

 

でも、

今からは個人の時代。

各々が、想像力を働かせて、

自分を尊重して、

人も尊重する。

人の足を引っ張らないようにして生きていく。

それが出来る時代になっていると思う。

 

そういう方向に持っていくことも

可能になっていくはずだ。

 

少しづつ、少しづつ…。

 

 

倖本悠矢

 

 

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