ラクガキブログ『今に生きる、集中!の危険性』
最近…
「今に生きる」がマインドフルネス的な流れか…
流行ってる。
めちゃくちゃね。
確かに、今に生きると言うことはとても重要だと思う。
でも、
それが信者を増やしたいからか…
それが間違った方向に伝えてるんじゃないかと不安になる。
その極端な例で言えば、
「今しか存在しない。」
「過去や未来は実は存在してない」
「写真に写ってる過去は、
本当にあなたの想ってる過去かわからない…
頭で作り上げたあなたの過去でしかない。」
と伝えてる人たちもいる。
それはそうかもしれないが、どうかなとも思う。
現実的に、
今の選択する状況は、過去が作ったものだし、
今の選択の連続が、未来を作り上げている。
なので、今しか存在しないのではなくて、
今と過去と未来が同時に連動していると言うことだ。
明日に目覚ましをセットすれば、
明日は、今日の自分の目覚ましのセットで起きる。
明日の自分の一日の流れは、
今日の自分…明日からしたら、昨日の自分の行動から成り立つ。
今に集中すると言うことは、
このように過去・現在・未来は影響しあってる。
過去や未来を無視することでなく、
過去の整理や反省をしっかりした上で、
より良い未来を作り上げるためにできることをピックアップして、
それに対して、「今」懸命に取り組むと言うことではないだろうか?
チェーンが外れてる自転車に乗って、
漕いでも…前には進まない。
一度、チェーンを修理する必要がある。
そうでないと、新たなトラブルに発展する。
過去を振り返り、
次はどうすべきか…
しっかり考えて、未来に備えたり、
未来を作っていく。
これが、普遍的に人類が歩んできた道だと思う。
最近、過去なんて存在しないように教えている人たちは、
今に生きると言うことのリスクをしっかり教えて、
拡大解釈しないように伝えないと、
まだまだ判断能力の低い若者は
将来、後悔することになるだろう。
必ず、将来は来て、それが今になり、過去になっていくのだから。
今日、腕を切り落としたら、
明日以降…ずっと死ぬまで腕はない。
今、楽しんで暮らせている部分は、
過去の犠牲があるからだ。
今、生活習慣病などで苦しんでいるのは、
過去の怠惰が影響してるからだ。
これは、人生にも、国にも、歴史にも言える。
ブッタが「今」に生きろと言った時代は、
人生のチョイスが出来なかった。
奴隷のような人生で、
「我慢」が幸せに唯一近づいていくものだった。
その時は、未来を心配するな。
過去は忘れろが
人生の得策だったかもしれない。
でも、今は人生を自己責任である程度作り上げていける。
今に生きると言うことは、
しっかり過去を見て、
未来に計画を立てて、
自分の命をどう使うか…
真剣に向き合った後に、
今できることに集中する。
雑念に振り回されないと言うことではないか。。。
過去と現在と未来は
同時に存在してると言うこと。
それだけに
この三つは大切である。
ブッタも言ってるではないか、
『中庸』が大切と、
極端な思考は人生を破綻させる。
なんでも、程よいところが大切。
人生、そんなに簡単に
苦しみが取れることはない。
そんな、免罪符はない。
生きてる限り、
悩み苦しんで、それでも改善しながら
形作っていく。
そんなに「今」だけを見てれば
幸せになるなんてことはない。
最近はネットでワンクリックでなんでも出来てしまうから
勘違いしてるんだ。
創作してる方からしたら、それが虚像だとわかる。
倖本悠矢
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